メニュー

RSウイルス感染症とワクチン

[2024.06.29]

①高齢者の方へ 最近注目されている高齢者のRSウイルス感染症

RSウイルス感染症は、RSウイルスが原因の急性呼吸器感染症で、冬に流行しやすいウイルスです。特に乳幼児に多く見られ、生後1歳までに50%以上、2歳までにほぼ100%がRSウイルスに感染すると言われています。乳幼児の初感染では時に重症化することがありますが、年長児や成人における再感染例では重症になることは少ないです。しかし、最近では、高齢者施設等での集団発生など、高齢者のRSウイルス感染が注目されています。

主な症状

発熱、鼻汁、咳などの症状(風邪のような症状)が7〜12日続きます。重症化すると気管支炎や肺炎を引き起こすこともあり、特に基礎疾患を持つ高齢者は重症化しやすいです。

診断方法

鼻腔ぬぐい液を用いた検査キッドを用いて検査、診断します。

治療法

特効薬はなく、対症療法を行います。重症化した場合には、酸素投与や人工呼吸器が必要になることもあります。

高齢者向けのRSウイルスワクチンを接種することで、感染リスクを軽減し、重症化を防ぐことが期待できます。ご不安な方は、ぜひ当院にご相談ください。

 

②お母さんになる方へ 妊婦さんと赤ちゃんのためのRSウイルスワクチン

幼稚園や保育園でよく聞くRSウイルスですが、2024年5月に、妊娠24~36週の方に接種できるRSウイルスワクチンが発売されました。

このワクチンは、妊婦さんが接種することで、おなかの赤ちゃんに免疫をつけ、出生直後から生後6か月くらいまでRSウイルスへの感染や重症化を防ぐ効果が期待できます。

RSウイルスは乳幼児に重篤な呼吸器感染症を引き起こしやすく、生後6か月までの赤ちゃんにとって特に危険です(新生児は呼吸困難などの呼吸器症状を認めずに無呼吸が出現することがあり、特に注意が必要)。

赤ちゃんの健康を守るために、妊娠中のワクチン接種を検討される方は、ぜひ当院にご相談ください。

ご不明な点やご質問がある場合は、当院までお気軽にお問い合わせください。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME