今日から予防するフレイル~「ナースのたまごの独り言」~
皆さんは、「フレイル」という言葉をご存じでしょうか?
フレイルとは、年齢とともに体や心の働きが少しずつ低下し、健康な状態と要介護状態の中間にあることを言います。
「老化だから仕方がない」と思われがちなフレイルですが、早期に発見し生活習慣を工夫すれば、進行を防いだり、健康な状態に戻したりすることが可能です。あなたの今の状態を確認してみませんか?
| 質問 | あなたの状態 |
| 現在の健康状態は? | ①良い ②ふつう ③悪い |
| お茶や汁物でむせることはありますか? | ①はい ②いいえ |
| さきいかやたくあんが食べにくいと感じることはありますか? | ①はい ②いいえ |
| 以前に比べて歩く速度は遅くなりましたか? | ①はい ②いいえ |
| 周囲の人から物忘れを指摘されることはありますか? | ①はい ②いいえ |
| 1日1回は誰かと食事をする機会がありますか? | ①はい ②いいえ |
| 週に1回以上は外出をしていますか? | ①はい ②いいえ |
| 身近に体調を相談できる人はいますか? | ①はい ②いいえ |
| たばこを吸いますか? | ①はい ②いいえ |
上の表で赤字に該当した方はフレイルに注意が必要です!
★フレイルを予防する
フレイルの予防には、栄養・口腔、運動、社会参加が重要です。
1.栄養
加齢によって食欲が落ちたり、咀嚼力・嚥下力が弱まったりして上手に飲み込めなくなり、栄養が不足することがあります。
- タンパク質を意識:肉・魚・卵・大豆・乳製品を毎食少しずつ取り入れましょう。納豆やお味噌汁がおすすめです!
- バランスを心掛ける:主食、主菜、副菜を揃えましょう
- 歯科検診を受ける:きちんと歯磨きをして、定期的に歯医者を受診し、口腔環境を保ちましょう
2.運動
運動量が減ると筋力が衰え、転倒や寝たきりの原因となります。65歳以上の方は、1日40分以上の運動を目標にしてください。
- 筋トレ:椅子に座ったままの簡単な運動でも、足腰の筋力を維持し、転倒予防になります
- 散歩:無理のない距離を歩きましょう。水分補給を忘れずに。ペットのお散歩も良いですね!
3.社会参加
身体の元気だけでなく、心の元気も大切です。
- 趣味のコミュニティに参加:外出する機会を増やし、人と交流をしましょう
- 友人や家族とのおしゃべり:外出が難しい時は、電話でも効果があります。スマホで簡単に、顔を見ながらビデオ通話も!
参考:藤沢市「広報ふじさわ」2025年6月10日第1801号
★フレイル予防におすすめの栗ご飯レシピ
今回は、東京都中央区保健所のホームページで紹介されていた「干しいもと甘栗の炊き込みご飯」のレシピを参考にさせていただきました。栗と芋があれば誰でも作れると思いますので、ご紹介したいと思います!
- 米…2号
- 干し芋…50g
- 甘栗…50g
- 塩…小さじ1/2
- 酒…大さじ1
- 黒ゴマ…適量
作り方
- 炊飯器に米、水、干し芋、甘栗、塩、酒を入れて炊く
- お米が炊き上がったら、よくかき混ぜて具材をほぐす
- お茶碗によそい、黒ゴマをまぶしたら完成!
参考:東京都中央区保健所ホームページ フレイル予防レシピ集「干しいもと甘栗の炊き込みご飯」https://www.city.chuo.lg.jp/documents/3310/1imokuritakikomi.pdf」
(R7年8月30日引用)

